こんにちは。
「エレメント式」英会話上達法の岩瀬アキラです。
英語をしゃべれるようになる上で、「記憶力」は非常に重要です。
当たり前のことですが、私たちは覚えていること(知っていること)しかしゃべることはできません。
同時に、私たちは覚えていること(知っていること)しか聞き取って理解することもできません。
ですので、この「記憶力」は、あなたが英語をしゃべれるようになる上で、間違いなく ”必須” とも言える力なのです。
ということで、今日はこの大事な「記憶力」について
あなたが「頑張らなくても、自然と記憶できてしまう」
という、ウソのようなホントの方法を紹介しますね。
その仕組みををわかりやすく体感していただくために、まずはこの「勝手に覚えてしまう」記憶術の代表例である「場所法」と呼ばれる方法をご紹介したいと思います。
「場所法」とは、例えばたくさんのものを短時間で覚えたいと思った場合に、それらを単に気合いや語呂合わせなどで覚えようとするのではなく、「場所」と紐づけて覚えるというやり方です。
例えば、あなたが買い物を頼まれて、「鶏肉、セロテープ、ティッシュ、コーヒー豆、長ネギ、アサリ」という6個のアイテムを覚えないといけないとしましょう。まぁ、今のご時世ではスマホに打ち込めば済む話ですが、手元にスマホも紙もない緊急事態だと仮定してください^^
記憶力がある程度高い人なら、このくらいなら覚えられてしまうかもしれませんが、その自信がない人でも、この「場所法」を使うと、信じられないほど簡単に、しかもその場だけでなくずっと長い間、この6つを覚えることができます。
そのやり方を順を追って説明しますね。なお、この効果をあなたに実際に味わっていただくために、これから5分ほどは誰にも邪魔をされずに自分に集中できる状態にしてください。
* * *
では、まずは自分の家の中をイメージしてみてください。そして、その家の中で6か所の特定の場所を思い出してみてください。例えば、「玄関」「廊下」「テーブル」「キッチン」「本棚」「ゴミ箱」といった感じです。ここでのポイントは、その順番が自然な流れになっていることです。つまり、玄関を開けて、まず最初に目に入る場所、その次にある場所、その次にある場所、といった形で自分があたかも次々と移動しているかのようにイメージできる順番であることがポイントです。
そして、その場所と順番が決まったら、次はその場所に、覚えたいアイテムを関連付けていくのですが、ここも「イメージ」を使います。この記憶法では文字は一切使いません。
例えば、まず玄関を開けたら鶏がたくさんバタバタしているイメージをしてみます。ちなみにその時のコツは、覚えようとしなくていいので、できる限りリアルにその場にいてそれを見ているかのように「イメージ(視覚・聴覚・体感覚)」するということです。
そして、そこを過ぎたら、次は「廊下」(もしくは、あなたの家で次の順番に相当する場所)にセロテープがたくさん貼り付けられていて、ベタベタになっているのをイヤだなぁーと感じながらその上を歩く、という感じです。
そこを通過したら、今度はテーブルの上に見たことないような巨大なティッシュ箱が置いてあってあなたはビックリします。そして、その箱からティッシュをバッ、バッと楽しそうに何枚か引き抜いて上に放り上げてみます。
そしてその奥にあるキッチンに移動すると、今度はあなたの超好みの異性がこちらを向いてニコニコしながらコーヒー豆をグルグル回して煎っていて、あなたはとってもいい気分になります。
そして今度は本棚の前に来たら、本棚の上に見たこともないくらい太くて長いネギが2本ぶっ刺さっていて、なんじゃこりゃと驚きます。
最後に、ごみ箱の前に来ると、なぜかゴミ箱に大量の水が入っていて、そこにものすごい数のアサリが入ってて、ピューピューと水と砂を吐き出していて、思わずあなたは「ワーたいへんだ!」となります。
・・・ さぁ、いかがでしたか?
では、元々覚えようとしていた6つのアイテムを、この「場所法」に従って、まずは玄関からスタートして、順に思い出していってみてください。
どうですか?
思ったよりも「自然と」思い出すことができませんでしたか?
これが、「場所法」の威力です。
では、なぜこの「場所法」を使うと、こんなに覚えられるのでしょうか?
それは、まず私たち人間には「場所」というものを自然に覚える能力がそもそも備わっているからです。これは生存本能に近いレベルの能力であり、したがってすべての人に備わっています。
つまり、「何がどこにあるか」を覚える能力というのは、人が生きていく上で、最も基本的に必要な能力なのですね。
そして、これは私の著書「自分を操る英語勉強法」でも述べたことですが、人は「五感」(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)と、「感情」(喜・怒・哀・楽、驚き・感動など)が大きく動いたものを長期的に覚えやすい性質があります。それは、そのような情報や体験は、自分にとって無意識レベルで「重要だ」と認識されるからです。
この2つの脳の習性を組み合わせて活用したものが、この「場所法」を使った記憶術なんですね。
* * *
さて、この「場所法」の説明をした理由は、あなたに場所法を使って英会話を上達してほしいと思ったからではありません。
そうではなくて、「記憶というものは、覚えようとするものではなく、覚えてしまうものだ」ということを、実際に体感していただきたかったからです。
英語をしゃべれるようになった人が、「英語はがんばるのではなく、楽しむものだ」と口を揃えて言う理由はここにあるんです。
あなたの「五感」が駆使され、さらに「感情」が動いた時、脳は「勝手に」それを記憶していきます。
ですので、あなたが英語をしゃべれるようになりたいと思っている場合
一番大事なことは、「あなたの感情が動く(=脳の潜在能力が勝手に発揮される)のはどういう時なのか?」ということなのです。
そして、通常はそのために「映画やドラマを見よう」とか「歌を歌おう」とか「実際に外国人に会ってみよう」としか言えなかったところが
これまでにないユニークな角度から、「英会話」においてそれをムリなく実現できるのが「エレメント式」というアプローチなんですね。
「エレメント式」とは、「あなたが『無条件で』心動くもの、夢中になってしまうことは何か」という、あなたならではの「感情のツボ」を見つけて、それを「英会話上達」に当てはめるというものです。
そしてその「ツボ」がどこにあるかを見つけるためのツールとして「エレメント人種論」を使っているんですね。
ということで、あなたの中に眠る「記憶力」を引き出して、楽しくラクに英会話を上達したいという方は、ぜひ「エレメント式」のアプローチを試してみてください。
オンラインスクールも開催していますし、個人セッションをご利用いただいてももちろんOKですよ。
また、以下の動画で「エレメント式」について詳しく話していますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。